mechanical pencil(シャープペンシル),
acrylic,
illustration board 14×7×0.2cm
(Total catalogue(Page 2):illustration board 30×42×0.2cm(A3))
2020年
《大いなる種族(大天使)カタログ(The Gigantic Tribe(ARCHANGEL) CATALOGUE)》
21 黄昏の村ーレディ ヴァーミリオンー(Twilight villageーLady vermillionー)
:The RED GODDESS Protecting The WATER VILLAGE(水の村を護る紅き女神)
※レディ ヴァーミリオン(Lady Vermillion)
・クローン(Clone) 340m
◎カタログは彼女がはるか昔にこの惑星に来たときの外観(The catalog is appearance when she came to this planet in the far past)
[◯“Height[m]” の色について
(About ◯“Height[m]” color)]
・“縮小投影クローン”比率
(“Reduced projected clone” percentage)
・色の違い(Difference in color)
緑(Green) :オリジナル(Original)
橙(Orange):クローン(Clone)
青(Blue) :ムーに由来(Derived from Mu)
[カタログ全体へのリンク]
→《大いなる種族(大天使)カタログ(The Gigantic Tribe(ARCHANGEL) CATALOGUE)》Page 1
→《大いなる種族(大天使)カタログ(The Gigantic Tribe(ARCHANGEL) CATALOGUE)》Page 2
《このカタログに関連したアートワーク(Artwork related to this catalogue)》
【黄昏の村ーレディ ヴァーミリオンー(Twilight villageーLady vermillionー)】
acrylic, canvas 91×65×3cm(P30)
→制作中 In production
《物語(Story)》
【黄昏の村ーレディ ヴァーミリオンー(Twilight villageーLady vermillionー)】
宇宙の古参種族。
この古参種族は体長2000mもあり、”大いなる種族”と呼ばれる宇宙種族。
彼らは他の宇宙種族から、”大天使”とも呼ばれ、崇められる存在である。
そして、宇宙の支配種族である”七歳の星”にも一目置かれる存在である。
或る星に少し小柄な巨神が護る村がある。
その巨神はその村を護り続けており、その村人や周りの村の人達からも“レディ ヴァーミリオン”と呼ばれて崇められている存在である。
彼女は左腕が朱に輝く巨神。
彼女は340mの体長として造られた、大いなる種族の縮小クローンなのである。
この村は、小さな湖の周りの急勾配な土地にある村。
“いつしか朱腕の巨神がやって来て、何故か村に居着いた” とされる言い伝えがある。そしてまた、
“朱椀の巨神が遥か昔からここに居て、人々が集まり村が出来た” という話も代々伝わっている。
本当のところは誰も知らないのだ。
今日もこの“黄昏の村”に夕陽が溶け込む。
彼女の腕が朱の光を放ち、夕陽と交じってこの村を染め上げる。
ここは彼女に護られる村。
女神に護られる村。
私は、
遥か昔にこの星へやって来た。
私は、あの頃からこの湖が好きだった。
清く澄んだ水が好きだった。湖を照らす夕陽を見るのが毎日の楽しみだった。
私は、左腕をグレースフルクリスタルに換装した”大いなる種族”の一人。正確にはその縮小クローン。
私は、遥か昔のあの日、宇宙船を湖の傍らに着陸させた。そしてその後、永い間ここで生きてきた。今でも宇宙船のエネルギーを右手の思念転送で吸い捕っては、この村の採掘システムのエネルギーとして使っている。
この村は、この湖の清らかさの原因であるクリスタルの産地なのである。
私は、このクリスタル達が放つエネルギーに惹かれ、この湖を見つけ、ここに留まった。
クリスタル達は、動物や植物と同様、鉱物という生命体の中の一種族。
私は、クリスタル達と語らいながら、永い永い時間を過ごしてきた。
そして、いつしか人々がここに集まってくるようになった。
彼らはここのクリスタルを採掘したいと願った。宇宙の様々な星でエネルギー源として使われているクリスタル、その中でも特に純粋なここのクリスタルを宇宙に届けたいと、彼らは願った。
私は、クリスタル達に訊ねた。クリスタル達は、宇宙の生命体が喜ぶならばそうしたいと答えた。
そして、私は、採掘を手伝いながら、彼らが創ったこの黄昏の村を護る存在となった。
今日もまた、夕陽がこの村を染め上げる。
そして夕陽を受けた私の左腕も優雅(グレースフル)に光を放つ。
この光景に魅了された人々が、私を崇めるようになった。
そして私はいつしか、レディ ヴァーミリオンと呼ばれるようになった。