晴れ(Hare)が紡ぎ出す絵と物語 宇宙の生命、それらが憧れる地球の女神 魅惑の世界が広がる

《ディテールアップバージョン(Version of add details)》赤く輝く踊り子(A red shining dancer)

《ディテールアップバージョン》赤く輝く踊り子


acrylic,
canvas 41×32×2cm(F6)
2018年/add details 2019年
¥55,000(消費税込) JPY


《物語(Story)》

【赤く輝く踊り子(A red shining dancer)】

故郷から遠く離れた街の酒場で、
この街の名物という無花果酒を呑みながら、
他の酒呑みどもを何気なく眺め、今日のことを思い出していた。

店の奥のステージが急に明るくなり静かに音楽が流れ始めた。
一瞬、店内の話声が止み、そしてそれぞれに歓声を上げながら男たちが一斉にそちらを見る。
明かりの中に女がしゃがんでいる。
縹色の布をまとい、床に眼を落としている。
音楽が急に激しくなり、明かりの色が赤を帯び、女が手のひらを外側に向け両腕を上に挙げた。
その右腕・・・
それは、赤かった。
赤い明かりの中で更に赤く滑らかに艶を放ち、そして、ほのかに光っていた。

「何、Graceful crystal って?」
「何って・・その手と足。」
「ああっ、これ。」
と言いながら、右手と右足とが覗く様、身にまとったものをめくった。
手も足も見えている部分は全て赤い。
「Graceful crystal って言うの?これ。」
「そう多分。」
「多分って?」
「一度だけ見たことがあるから。」

「でも、どうしたんだい、これ。どうやって・・。」
「何となく欲しくて。」
「何となくで手に入るの?」
「うん・・でも、この大陸で私だけだと思うけど・・。」
と恥ずかしそうな表情と嬉しそうな表情が混じった。

「運良く着けてもらったの。」
と、良く視える様に腕を差し出した。
骨が中に見える。あの時と同じだ。
目を指先に向ける。
そこにも骨が見える。
「骨は元の自分のものなの。」
見入っているのに気付いていたらしい。

何故か次の街への旅は、この女と一緒にすることになった。
あのほのかな赤光、惹かれてしまう・・・。
明日またあれが見られる・・あの艶を。

Title 《ディテールアップバージョン(Version of add details)》赤く輝く踊り子(A red shining dancer)

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