ーHare's worldー 晴れ(Hare)が紡ぎ出す絵と物語 宇宙の生命、それらが憧れる地球の女神 魅惑の世界が広がる Arts and stories spun by Hare. Lifeform in the universe, the goddess of the earth that they yearn for, the fascinating world spreads

七歳の星 探査戦艦[構造説明図](The Seven-Year-Old Star’s Exploration Battleship [structural drawing])

七歳の星 探査戦艦[構造説明図]

mechanical pencil, acrylic,
illustration board 26×18×0.1cm(B5)
2026年



《探査戦艦について(Regarding The Exploration Battleship)》

アートワーク【大いなる種族の遺跡】に登場する七歳の星の宇宙船。大いなる種族の遺跡の通路内で遭難した。

探査戦艦とは、宇宙の未知の宙域を探査することを目的とする宇宙船でありながら、戦艦の性能も持ち合わせた七歳の星(宇宙の支配種族)の宇宙船。
今は亡き宇宙種族の遺跡や、過去に栄えたが滅びつつある宇宙種族の叡知や、名も無き知られざる宇宙種族の痕跡など、発見されずにいる宇宙種族の足跡を発見し探査して、その情報や遺物を持ち帰る任務を遂行する。
情報や遺物を劣化させずに持ち帰る為の停滞フィールド発生システムを備えた探査情報/遺物保管庫を有し、乗組員が常駐する艦橋区画や管理区画シェルを護る停滞フィールド発生システムを備える。
艦が破壊される様な緊急時には、探査情報/遺物保管庫と艦橋区画と管理区画シェルを分離し、停滞フィールドに護られた状態で母星へ帰還する。


《探査戦艦の建造理由》

今、宇宙には100種の知的な宇宙種族が存在している。
これらの多くは宇宙の支配種族である我々七歳の星が設立した宇宙連合に属しており、我々の支配に刃向かうレジスタンス組織である銀河星団に属する宇宙種族らと永い戦争を行ってきている。
存在が確認されている宇宙種族の他にも宇宙には知的生命体が存在している可能性がある。
かつては栄えたが今は亡き宇宙種族や、その存在を知られないまま滅んだ宇宙種族もいるだろう。
未だ存在を知られずに繁栄している宇宙種族もいるかもしれない。
その様な存在達の痕跡を探査することが我々七歳の星にとって必要だとの議論が起こった。
それは自分達の支配を確固たるものにすべく、出てきた考えであった。
宇宙で一番強力な自分達種族の超能力を更に強くする為の手段を探すことが一つの目的。
知られざる知識や技術がアンノウン宙域に存在しているだろうと考えたのだ。
また、自分達の宇宙支配を脅かす未知のものが存在するならば、それを見つけ対処する目的があった。
アンノウン宙域は脅威でもあると考えていたのだ。
そんな議論の末、七歳の星は探査戦艦なるものを複数建造し、乗組員にアンノウン宙域の探査を命じたのだった。


《各部毎の説明》

[艦橋区画(Bridge Compartment)]
・歪な球体状をしており、上半分だけが艦上面から突出している。
・上部2層は艦橋層、中央部は居住層、下前部は医療室/ラウンジ/レクリエーションルーム層、下後部は緊急分離時ダークマター推進及びエネルギー用クリスタル層、最下部は管理区画シェルへの通路層になっており、中心部を貫く様に上下にエレベーターが設置されている。

[管理区画シェル(Control Compartment Shell)]
・各管理区画が割り振られた扇状シェル。
・艦前方より、艦載艇管理区画/探査管理区画/遺物入庫口管理区画/エネルギー用/武器用クリスタル管理区画/後方探査管理区画/ダークマター推進管理区画/停滞フィールド発生システム管理区画がある。

[停滞フィールド発生システム(Stasis Field Generation System)]
・停滞フィールドとは時間/空間的に外部とは隔絶されたフィールドであり、別次元に存在する状態となる。
空間的に外部からの干渉を受けない状態となり、時間の経過も無くすことが可能である。
停滞フィールド発生システムは、アンノウン探査という如何なる危険の可能性も考えられる任務から乗組員及び探査情報/遺物を護る為のシステムである。
艦橋の周囲には停滞フィールド発生システムが設置されており、システム稼動時には艦橋及び直下の管理区画シェルを包み込む様に時空間シールドが形成される。
乗組員の常駐する艦橋区画及び管理区画シェルは、危険な探査時は停滞フィールド発生システムを稼動させて空間的に干渉されない状態にできる。
(探査システムや武器等の他の区画は、空間的に干渉できないと探査や攻撃ができない為、停滞フィールドに包むことはない。)
また、探査情報/遺物保管庫は、常に停滞フィールド発生システムを稼動させていて空間的に干渉されない状態にしてあるだでなく、時間経過による劣化等を防いぐ為に時間も停滞させている。
・艦自体が破壊される様な緊急時は艦橋区画と管理区画シェル、探査情報/遺物保管庫が停滞フィールド発生システムと伴に艦から分離できる。
探査情報/遺物保管庫の停滞フィールド発生システムのリングが拡大され、停滞フィールドが強化される。
無事に母星に戻るか救助されるまで、艦橋区画と管理区画シェルは空間的に干渉を受けない状態となり、探査情報/遺物保管庫は空間的及び時間的な干渉を受けない状態となる。

[探査システム(Exploration System)]
・艦首(艦の1/3を占める)にはあらゆる計測機器をまとめた探査システムが設置されている。
・前方正面、前方下面、上方、側方、側方下面、下方のそれぞれ単独探査及び連携探査が可能。
・探査システムを用いて、索敵も可能。

[後方探査フィン(Rear Exploration Fin)]
・艦首の探査システムの補助探査フィンであり、探査システムのメイン探査と同時に艦後方の探査を行う。

[艦載艇(Ship-Carried Boat)]
・探査員を乗せて、惑星に降下したり、遺跡等に直接に侵入する為の探査用艦載艇。

[探査情報/遺物保管庫(Exploration Data/Artifact Storage)]
・探査システムの後方且つ探査管理区画の前方に設置されている。
・保管庫には停滞フィールド発生システムが設置されており、常に時空間シールドによって保護されている。
・遺物の保管庫への入庫は、艦底に設置された入庫口から行われる。入庫口の大きさは遺物の大きさにより変えることが出来、最大直径10mまで開口できる。入庫口は入庫時外はハッチにて保護されている。
・艦自体が破壊される様な緊急時は、艦橋区画と管理区画シェルと伴に艦から分離できるようになっており、探査情報/遺物が失われる防止策が採られている。
緊急時は停滞フィールド発生システムのリングが拡大され、停滞フィールドが強化される。

[艦運用エネルギー用クリスタル(Ship Operation Energy Crystal)]
・艦橋の左右に艦運用エネルギー用クリスタルが2マインド設置されている。

[武器用クリスタル(クリスタルキャノン)(Weapon Crystal (Crystal Cannon))]
・武器管理区画の左右部及び下部にクリスタルキャノンが3マインド設置されており、攻撃時は艦側面及び艦底面から艦外へ移動し、クリスタルエネルギーを射出できる。
・クリスタルキャノン後部に設置されたダークマター推進球により艦側面から艦外への移動を制御し、射出操作は七歳の星の種族の思念により遠隔で行われる。

[ダークマター推進(Dark-Matter Propulsion)]
・艦尾にはメインダークマター推進球が1球、サブダークマター推進球が2球設置されている。

[緊急時水蒸気噴射ノズル(Emergency Steam Injection Nozzle)]
・ダークマター推進が使用出来ない緊急時に、探査戦艦を移動させる為の簡易推進装置。
・貯蔵されている水を水蒸気にしてノズルから噴射し探査戦艦を移動させる。
・ノズル位置:船首に4ヶ所
       船尾に4ヶ所
       船首側面に8ヶ所(左右4ヶ所づつ)
       船尾側面に8ヶ所(左右4ヶ所づつ)
       船首上面に4ヶ所
       船尾上面に4ヶ所
       船首下面に4ヶ所
       船尾下面に4ヶ所
     計:探査戦艦の全面に40ヶ所

[貯水槽(Water Storage Tank)]
・管理区画シェルの左右前部(探査情報/遺物保管庫と艦運用エネルギー用クリスタルとの間)に、貯水槽が設置されている。

[物資倉庫(Supplies Warehouse)]
・管理区画シェルの左右後部(艦運用エネルギー用クリスタルとダークマター推進との間)に、物資倉庫が設置されている。


《この構造説明図に関連するアートワーク(Artwork related to this structural drawing)》

※リンク(Link)

大いなる種族の遺跡(Ruins of the Gigantic Tribe)


《この構造説明図に関連する構造説明図(Structural drawing related to this structural drawing)》

※リンク(Link)
ダークマター除去システム搭載宇宙船=大いなる種族(大天使)の遺跡[構造説明図](Dark-Matter Removal System-Equipped Space Ship=Ruins of The Gigantic Tribe (Archangel) [structural drawing])


《この構造説明図に関連するカタログ(Catalogue related to this structural drawing)》

※リンク(Link)
《大いなる種族(大天使)カタログ(The Gigantic Tribe(ARCHANGEL) CATALOGUE)》 ⑬大いなる種族の遺跡(Ruins of the Gigantic Tribe)

《大いなる種族(大天使)カタログ(The Gigantic Tribe(ARCHANGEL) CATALOGUE)》Page 2


《物語(Story)》

【大いなる種族の遺跡(Ruins of the Gigantic Tribe)】

母星が遺跡を発見した。
今まで把握されていない様式で造られた構造物が銀河の外れで彷徨っていた。
そして、遺跡に入った母星の探索チームは遭難した。
私達、非ヒューマノイドハンターに命令が下った。
母星の探索チームの救助と、遺跡の探索の命令であった。

ワープアウトした目の前に、その遺跡は浮かんでいた。曲線を多用した今までに見たことのないもの。それは優雅さをも感じさせた。
探索チームが連絡を絶つ前に送ってきた情報を元に入口を見つけた私達は、船をその直前まで移動させた。
その入口は、私達の船が同時に20隻は通れるだろう広さであった。
私達はそのまま船を入口から遺跡の中に移動させた。
最初は暗かった遺跡の中が、進むにつれ仄かに明るくなってきていた。
そして、船が探索チームの船を発見したと音で告げた。そしてその船は肉眼でも見えてきた。
船は見る限り、どこも破壊はしていない様だった。そして、私達の船の感知器も探索チームの船は正常であると言っていた。
だが、探索チームからの通信は何も無い。こちらが送っても何も反応しないのだ。
船を近づけた私達は、探索チームの船内に行くことにした。私と猫型種族が行くことになった。探索チームを思念で探る為の超能力を持つ私と、船の装置が故障している場合に直すことが出来る猫型だ。

探索チーム船のハッチを先ず私がくぐり、その後を猫型が続く。船に入っても私の思念は何も感じなかった。母星の船であるにも関わらず、同じ超能力を持つ者の思念を何も感じない。それは彼らが生きていないということを物語っていた。もしくは、船の中に居ないかだ。
私達二人は通路を流れ、操縦室へ着いた。やはり何も感じない。猫型がハッチを開けるパネルにタッチした。スッとハッチが開き、操縦室の操縦パネルの明かりがパッと目に入ってきた。
『正常に動いてそうだな』と猫型が言う。
「でも誰もいない」と私。
他の区画も総て廻ったが誰も居なかった。そして船は総てが正常だった。

二人は自分達の船に戻り、通信でも伝えたことを再度仲間に伝えた。
『ガキ達は何処へ行っちまったんだぁ』『おっとぉ悪い、ガキなんて言っちゃいかんな、お前の前で』
「いいさ、私もそう想ってるよ」「彼らはガキさ」
本当に私の母星の人達は、傲慢で自分勝手で人はどうでもいい。先ず何でもやってみて、間違っていたら直ぐにやり直せばいいと想っている。本当にその名の通り、七歳の子供の集まりなのだ。
『もっと奥に行ってみようじゃないか』
『そうだね』
私達の船は奥へ進んでいった。
暫く進んだところで、突然船が進まなくなった。後ろには下がれるが前には進めない。船は何も故障はしていない。でも進まない。
何か私の感覚が今までにない淋しい感じを受け取っていた。これは…。
私は船の推進装置のデータを読み取り、自分の感覚の意味を知った。それは恐るべきことだった。
ダークマターが無いのだ。この先にはダークマターが無いと推進装置は告げていた。その有り得ない感覚を私は感じたのだ。
ダークマターは時空間に充満している次元の根元エネルギー。そして、それは引力と斥力を司る。最近の宇宙船は殆どがこれを推進に使っている。
銀河の支配種族である七歳の星は超能力がとても強い種族であり、特にこの次元の根元エネルギーであるダークマターを操る能力に優れている。そしてその能力を物理的及び技術的に宇宙船の推進システムとして開発したのがダークマター推進なのである。
その七歳の星の種族である私もダークマターを感じ、操れる。しかし、それが無いという感覚は初めてだ。
探索チーム船はその為にあそこに停まっていたのだ。

私達は、船を置いて先に行くことにした。きっと、母星の探索チームはこの先に行ったのだ。
私達は逆V字に並んで進んだ。ダークマター推進ではない、噴射式ウエストパック推進器を着けて。
随分奥に進んでいった時、私は最初は微かに、そして直ぐに強烈に思念を感じた。
これは人独りの思念ではない。もっと多くの、だがざわついていない、とても整った思念、独りだけの様な思念。こんなに強烈なのに。
そして急に、出口が表れた。入口と同じ広い出口が。
私達は速度を落とし出口をくぐった。
しかし、そこには宇宙は無かった。そこはとてつもなく大きな空間であった。
そして驚くことに、そこにとてつもなく巨大な人が横たわっていた。
そして、その先の方から探索チームの微かな思念を感じ取った。それは息絶えそうな思念だった。

『また来たか』
突然、この巨大な空間に声が響き渡った。
巨大な人の声。
『お前達は違うな』
私は巨大な人に思念を送った。彼は受け取り、返してきた。彼は私達に敵意が無いことを感じ取り、彼も敵意を隠した。そして、探索チームが攻撃を仕掛け様としたことを伝えてきた。その結果、仕方なく思念攻撃をしたことを。そんな思念会話の間、探索チームの思念は消えていった。
私は彼らが同郷の者であることを伝え、彼らの近くに寄ることの了承を得た。巨大な人の上を飛び、探索チームに近づいた。既に彼らは皆、息耐えていた。
私達は探索チームの亡骸を自分達の身体と牽引ロープで繋ぎ止め、巨大な人の上に戻った。
私達は彼と会話をした。そして彼が大いなる種族と呼ばれた失われた種族の生き残りの一人であることを知った。
彼らは遥か昔に繁栄し、今は忘れ去られ、僅かな生き残りは皆、その記憶を未来に残す為、色々な手段で生き永らえているらしい。
私は彼の話を聞きながら、心からの畏敬の念と身震いを感じていた。彼は、私達宇宙種族が太古からずっと崇めてきた大天使の一人だった。
そして彼は、私達が遺跡と言っていたこの巨大な船のことも話してくれた。大天使達は太古からあらゆる技術や知識や情報を蓄積しており、その蓄積された高度な技術の内のダークマターを排除する技術を用いて、簡単には船内に侵入出来ない様にしていたのだ。

私達は探索チームの亡骸を連れ、船に戻った。そして、探索チーム船を私達の船に追跡連結して、同調ワープをさせ、一緒に連れて帰った。


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