mechanical pencil(シャープペンシル),
acrylic,
illustration board 14×7×0.2cm
(Total catalogue(Page 1):illustration board 30×42×0.2cm(A3))
2020年
《大いなる種族(大天使)カタログ(The Gigantic Tribe(ARCHANGEL) CATALOGUE)》
①Lake Master
:Far away The PSYCHOKINESIS MESSENGER(遥かなる思念メッセンジャー)
・クローン(Clone) 100m
[◯“Height[m]” の色について
(About ◯“Height[m]” color)]
・“縮小投影クローン”比率
(“Reduced projected clone” percentage)
・色の違い(Difference in color)
緑(Green) :オリジナル(Original)
橙(Orange):クローン(Clone)
青(Blue) :ムーに由来(Derived from Mu)
[カタログ全体へのリンク]
→《大いなる種族(大天使)カタログ(The Gigantic Tribe(ARCHANGEL) CATALOGUE)》Page 1
→《大いなる種族(大天使)カタログ(The Gigantic Tribe(ARCHANGEL) CATALOGUE)》Page 2
《このカタログに関連したアートワーク(Artwork related to this catalogue)》
※リンク(Link)
→Lake Master
《物語(Story)》
【Lake Master】
《Lake MasterとOnyx族との会話》
“なんのようかしら・・・・・・”
「すみません。」
「お聞きしたいことがありまして。」
“なにかしら・・・・・・”
《Onyx族とExpressive Shellfishとの会話》
「本当にこんなところにいるの。」
『はい この先にお見えになるはずです』
「もうお昼になりそうよ。」
『この季節 波の流れから この先のはずです』
「この季節って、決まっていないの。」
『はい 基本的には波の流れのまま浮いておられるのです』
「へー、いつから。」
『それは私もわかりません』
《SliderとExpressive Shellfishとの会話》
「どこへいくんだい」
『slider様ですか』
「だれをつれているんだい」
『Lake Master様にonyxの方を会わせるのです』
「おれがみてきてやろうか」
『それはありがたいですが あの方がお気に召さないことはしない様にして下さい』
「わかってるよ じゃあな」
《Onyx族とExpressive Shellfishとの会話》
「あ、今何かが下を通っていったわ。」
『この湖には色々な方々が住んでいます』
「方々って・・・でも今見たのは魚みたいだったけど。」
『変わったところはありませんでしたか』
「魚にしては大きくて、それに頭の方に何か太い髭みたいなものが付いていた様な。それに2匹居たわ、
1匹は小さかったけど。」
『きっとその方々は人鯨の親子です』
「人鯨?」
『そう、鯨族の長とでもいいましょうか。鯨は色々な星におりますが、人鯨はこの星にしか居ないんですよ』
「ここにしか居ないのに長なの?」
『思念で他の星の鯨とも話すそうです』
「へー、思念で。」
『この湖が彼らの生まれ育つ場なのです』
「ここは特別な場所なのね。」
「あなた達は色々な所に居るわね。」
『私達の種族ですか』
「そう、東海岸の港でも会ったし、紅緋(べにひ)大陸への旅行の途中でも出会ったわ。」
『東は私と同じみつフィンで、縹(はなだ)と紅緋(べにひ)との間の海にはふた列とおフィンが居るはずです』
「みつフィン?、ふた列とふ・・?」
『私のひれを見てみて下さい 落ちない様にして下さいね』
「良く見えないわ、動いているから。」
『そうですね、止めてみます』
「あっ3枚だわ。だからみつフィンなの?」
『そうです ふた列とおフィンは5枚のフィンが2列並んでいるからです』
「それにしても滑らかに動くひれね。1枚1枚が前のを追っかけている様だわ。」
『自分では見たことがありませんので今まで考えもしませんでしたが、でも、そう言われますとその様に
動かしていますね』
「他にもお仲間は居るの?」
『ええ、色々な仲間が世界中にいます 他の星にも一部』
「そうなんだ。」
「さっき、浮いているって言ってたわね。」
『そうです 浮いておられます』
「ずっと?」
『そうです ずっとです』
「ここに?」
『そうです この湖に』
「何故?」
『判りません』
「でも伝えてくれるのよね。」
『そうです 伝えて頂けます』
《SliderとExpressive ShellfishとOnyx族との会話》
「おーい このさきにいるよ」
『やっぱり、そうでしたね』
「おれもついていっていいか」
『宜しいですが邪魔はしないで下さい』
「わかってるよ」
「あなたは誰なの?」
「おれか、おれはしぇるたちにはすらいだーってよばれてるんだが、さいきんはこのみずうみをとんでるんだ」
「最近って、前は何処に居たの?」
「ここのまえはみなみのうすあいのもりにいたな」
「薄藍(うすあい)に森?あそこには私の叔母がいるわ。あそこで何をしてたの?」
「まあ、みちあんないってとこだな」
『slider様はこの湖の秩序を守る為にいつも見廻っておられるのです』
「私の街ではあなたの様な人は見掛けたことが無いわ。」
「おれたちはけいびきこうがないちいきにはけんされているのさ」
「そうなの。」
「きみはここははじめてかい」
「ええ初めて。」
「じゃあ、れいくますたーさまもはじめてだな」
「ええそうよ。」
「おにきすのひとがあいにくるのはおれがここにきてはじめてだね そのまえにいちどあったらしいがね」
「前にも何かを伝えようとした人がいるんだ。」
『そうでした前の方も私がご案内致しました』
「あなたは昔から案内をしているの?」
『そうです もう170年位になります』
「えっそんなに前から。」
「じゃあLake Masterはもっと前からここにいるの?」
『そうですね、少なくとも私の10代前から代々案内しています』
「へぇー、そんなに。」
……私はLake Masterと呼ばれている。
遥か昔からこの湖に浮かんでいる。
湖面の流れのままに移動している。
時々、私に会いに来る者が訪れる。
彼らは、誰かに何かを伝えたくて、私に会いに来る。
遠い大陸の親戚、何処かの島の友人、そして遥か彼方の別の惑星の息子へ、伝えたくて私に会う。
私は、思念でメッセージを伝える。
どれだけ距離が離れていようとも思念にて瞬時にメッセージを伝える。
私に会いに来た者が想う相手へメッセージを伝える……
……I’m called Lake Master.
I have been floating on this lake since a long time ago.
I am moving along the stream of the lake.
Sometimes people come to see me.
They come to see me because they want to tell someone something.
To their relatives on the far continent, to their friends on some island, and to their sons on another planet far away, they meet me to tell their loved ones something.
I communicate by psychokinesis.
No matter how far away you are, you will be able to convey your message in no time.
I will send a message to someone whom the person who came to see me thinks……