ーHare's worldー 晴れ(Hare)が紡ぎ出す絵と物語 宇宙の生命、それらが憧れる地球の女神 魅惑の世界が広がる Arts and stories spun by Hare. Lifeform in the universe, the goddess of the earth that they yearn for, the fascinating world spreads

ca3ud4 space tribe

ca3ud4 space tribe

mechanical pencil(シャープペンシル),
acrylic
illustration board 21×30×0.2cm(A4)
2021年



《物語(Story)》

【ca3ud4 space tribe】

これは私が夢の中で見た宇宙種族。
正確には、夢の中で見た映像に映っていた宇宙種族。
私は何かの屋内イベントの部屋にいた。部屋と外の廊下とを隔てる壁には窓が並び、窓際に設置された横長テーブルの上に、色々なものが並べられて紹介されていた。
その中の一つに私は興味を惹かれた。
それは、ハードカバーで装丁された横長の図鑑の様であった。あるページが開かれており、そこに掲載されているものを紹介しているのである。
紙で出来ている本の図鑑ではあるが、そこに掲載されている写真は、私が見つめると同時に動き出した。それは写真ではなく動画だった。ページの紙に超極薄の有機ELみたいなスクリーンが貼られているのか、もしくは印刷されているのか。スクリーンは紙とは僅かな段差もなく印刷されている様に見える。
スクリーンを見つめると動画が再生されるなんて、図鑑のどこかにセンサーが付いているのだろうか。

そのページに紹介されていたものは、とある宇宙種族だった。
題名にはこう書かれていた。
“ca3ud4 space tribe”
ca3ud4 の意味は解らない。
私が見つめると同時に動き出した映像は、独特な黒いファイティングスーツ10体程が、別の宇宙種族達と格闘しているものであった。
何処かの郊外のフェンスで囲まれた工場跡地か駐車場なのか、アスファルトの割れ目から草が生えている様な広い敷地。そこで繰り広げられる格闘をフェンス越しに撮影した映像だった。
頭部と繋がり、丸みを帯びたずんぐりとした胴体。胴体から腕2本、脚2本が生えている。ヒューマノイドだろう。顔があるであろう頭部前面には横長の四角い窓がある。重々しく完全防備された姿に似合わぬ素早い動きで、別の宇宙種族と格闘している。武器は持っておらずファイティングスーツのみで格闘している。
兎に角、格闘においてとても強い種族の様で、相手の種族はどんどん倒されている。

私が見た映像はほんの10秒程だったと想う。そこで眼が覚めてしまったのだ。
そして目覚めた私は、夢の中の自分と同じ想いを抱く。
この種族は初めて眼にする宇宙種族。
アルファベットと数字が並ぶ種族の名前、そしてその独特な姿、彼らは何者なのだ。

This is the space tribe I saw in my dream.
To be precise, the space tribe in the video I saw in my dream.
I was in a room for some indoor event. There were windows on the wall that separated the room from the outside corridor, and various things were displayed on a long table by the window.
One of them interested me.
It looked like a long sideways pictorial book bound in hard cover. A page is open to introduce what’s on it.
It is an pictorial book made of paper, but the picture in it started moving as I watched at them. It was not a picture but a video. Is there an ultra-thin organic electroluminescent screen on the page, or is it printed? The screen appears to be printed without a slight step from the paper.
The way the video plays when I watch the screen may be that there is a sensor somewhere in the pictrial book.

What was introduced on the page was a certain space tribe.
The title reads:
“ca3ud4 space tribe”
I don’t know what ca3ud4 means.
The video I watched and played at the same time showed 10 unique black fighting suits struggling with other space tribes.
It may be a former factory site or a parking lot surrounded by a fence in some suburb, it is a large site where grass grows from an asphalt crack. It was a video shot over a fence of many fights on the site.
a rounded stocky body connected to the head. Two arms and two legs grow from the body. It must be a humanoid. In front of the head, where the face may be, there is a oblong window. They are struggling with other space tribes with swift movements that do not match their heavy, fully defended appearance. They don’t have weapons and are fighting with only fighting suits.
At any rate, they seem to be a very strong tribe in the fighting, and the opponent’s race is being defeated more and more.

I think the video I saw was only about 10 seconds. At that point, I woke up.
When I wake up, I have the same thoughts as I have in my dreams.
This is the first time I have seen this space tribe.
Who are they, the names of the tribes of alphabets and numbers, and their unique appearance?


[追記]
上に書かれていないが覚えていることがある。
宇宙種族の格闘の映像が映されるハードカバーで装丁された横長の図鑑は、全体が真っ白であった。各ページも真っ白であり、その真っ白の中で映像が映る印刷画面と題名の文字がとても印象的であった。

また、映像は上に書いた格闘シーンだけではなかった。
二つの宇宙種族が格闘していた工場跡地か駐車場までやって来るまでの映像もあった。
それは、白っぽいスーツの宇宙種族達を黒いファイティングスーツの宇宙種族達が追いかけているシーン。
土が剥き出しの凸凹の坂道を二つの宇宙種族が走り降りてくる。坂道の脇には雑草が生え、小さな小屋が幾つかあり、投棄され朽ちた物が幾つか雑草に紛れていた。
坂道が緩やかになって平坦な凸凹道に代わり、撮影者から見て右手の方にあるその凸凹道から正面の工場跡地か駐車場に白っぽいスーツの宇宙種族達が逃げ込み、黒いファイティングスーツの宇宙種族達が追い付き格闘になったのだ。
坂道のシーンはズームで録られていた。


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