
mechanical pencil(シャープペンシル),
acrylic,
illustration board 21×14.8×0.2cm(A5),
2026年
《この宇宙種族について(Regarding this space tribe)》
この宇宙種族は、身体にクリスタルを融合しエネルギーと生命力を増加させるという医療技術を持っている。
その技術は何十世代も昔から受け継がれてきたものだ。
クリスタル等の鉱物は、動物や植物と同様にマインドを持っている。それは生きているということであり、鉱物も生命体ということである。
この宇宙種族は生命体であるクリスタルを身体に融合させているのだ。
鉱物は分割されると、そのマインドも分割される。
例えばパワーストーンのブレスレット等は、同じ種類の石だけで作られたブレスレットでも一つ一つの石がそれぞれ別のマインドを持っており、個性を持っている。
元の石を分割して作ったブレスレットでも一つ一つの石が別のマインドを持ち、個性を持つ。
因みにブレスレット全体では、一つ一つの石の個性とはまた別の全体のエネルギーを放っている。それは人間の学校のクラスで個々のクラスメートはそれぞれの個性を持っているが、クラス全体ではそれぞれの個性が複雑に関係し融合してそのクラス特有のエネルギーを放つのと似ている。
だから本当は、ブレスレットを買ったり作ったりして身に付ける時は、出来るなら、個々の石のマインドのエネルギーを確認して、それをブレスレットにした時にどの様な全体のエネルギーを放つのかを確かめてから身に付けたいものである。
話が少し逸れてしまったが、この宇宙種族の話に戻そう。
身体へのクリスタルの融合についてである。
元のクリスタルから身体に融合させるクリスタルを分割すると、元のクリスタルのマインドから分割された新たなマインドが分割されたクリスタルに宿る。
新たなマインドを持つ分割されたクリスタルを身体に融合させるのである。
クリスタルは宇宙種族の身体で生き続け、そのマインドは常にエネルギーを放ち、この宇宙種族のエネルギーと生命力を増加させるのである。
この宇宙種族が身体に融合させる石がクリスタルであるのには理由がある。
クリスタルは鉱物の中で最もエネルギーが清らかなのである。
他のどんな鉱物よりも光のエネルギーを放っているのである。
鉱物に限らずどんな動物や植物よりも清らかなエネルギーを放っていると言っても良いかもしれない。
クリスタルを身に付ければ、身に付けた者のエネルギーは上向きへ流れる様になり、気分が向上するのである。浄化されると言っても良い。
また話が逸れるが、色の濃い鉱物、黒や濃い茶や濃い青等の石はクリスタルとは真逆のエネルギーである。闇のエネルギーを放っているのである。それらの色の濃い石を身に付ければ、身に付けた者のエネルギーは下向きに流れる様になり、気分が堕ちるのである。穢れると言っても良い。そしてハートチャクラも内側へ潰される。
因みに濃い色の鉱物の中にも例外はある。ラピスラズリは濃い青だが彼らは身に付けた者の視力を向上させる。身に付けた者の眼球の奥の部位に彼らのエネルギーが働くのである。
またクリスタルのエネルギーの強さはとても強い。
エネルギーが弱い者や普通の者が常にクリスタルを身に付けていると、身に付けている者がそのエネルギーの強さに耐えられない程なのである。
だが、この宇宙種族はその様なクリスタルを敢えて身体に融合させているのだ。
それは彼ら自体のエネルギーがある程度強いということを示しているのである。
この宇宙種族はそのエネルギーを更に強くし、生命力を増加させる為に、昔からクリスタルを身体に融合させているのだ。
この宇宙種族がクリスタルを融合させている場所は腹部である。
腹部の背中側まで含めた腹部全周がクリスタルなのである。
そして彼らはヒューマノイドである。
これが何を意味するのか考えてみて欲しい。
この宇宙種族は消化器官をクリスタルに置き換えているのである。
彼らは食物を摂取することを辞めたのである。
彼らは時空間に織り込まれたエネルギー量子からエネルギーを摂取することのみで生きているのである。
またクリスタルに置き換えた腹部の背骨までもがクリスタルなのである。
これは分断された神経の情報伝達をクリスタルが努めているということなのである。
他の組織、筋肉や細胞等の情報のやり取りも、この宇宙種族の上半身と下半身との情報のやり取りは総て、クリスタルが努めているのである。
そして血管やリンパ腺や他の体液のやり取りもクリスタルを通して行われるのである。体液がクリスタルを通る時に浄化されるとも云われている。
この宇宙種族がクリスタル融合医療を始めた当初は、指とか腕とか足や脚等の部位にクリスタルを融合していたようだ。
最初は怪我や病気等で欠損した部位を補う為に行っていたのだ。
しかし融合させたクリスタルのエネルギーが身体に良い影響を与えることを知るようになった。
腕や脚等広範囲な部位にクリスタルを融合させた者はよりエネルギーが強くなることに気づいたのだ。
怪我や病気をしていない者達が敢えて指等をクリスタルに置き換えることを始めた。
更には敢えて腕や脚をクリスタルに置き換えるようになっていった。
そして最終的に、丹田が存在する腹部をクリスタルに置き換えるという判断に至ったのだ。
丹田はハートチャクラと並んで身体に重要なチャクラである。身体のエネルギー源及びアクチュエータであり、身体全体のバランスにも影響を与えるチャクラである。
この宇宙種族は自身のエネルギーを強くし生命力を増加させる為に、その丹田をクリスタルに置き換えることを選んだのである。
そしてそれは、食物を摂取することを辞め、時空間に織り込まれたエネルギー量子からエネルギーを直接に摂取するという、種族の進化とも言うべき決断だったのである。
それはまた、上半身と下半身を分断させ、それぞれの情報のやり取りや体液のやり取りをクリスタルに行わせるという画期的な身体の構造に挑んだということなのである。
この様な進化とも呼べることを何十世代も前に成し遂げたとは、全くもって驚くべき宇宙種族である。
今の時代この宇宙種族は、腹部は勿論だがその他の部位の指や腕や足等をクリスタルに換えている者も多いという。
また、腹部をクリスタルに置き換えて身体を分断することで、世代が進む毎に上半身と下半身がそれぞれに進化をしていったようだ。
それぞれが上に延びる様になったようだ。
その結果、この宇宙種族は背が高い種族と成った様なのだ。
それは腹部のクリスタルのエネルギーがそうさせているのだろうと言われている。
そしてクリスタル自体も宇宙種族の身体の成長に合わせて、成長していく様なのだ。身体とバランスを取る様に腹部の太さを大きくしていくのだ。
これがクリスタルが生命体であるという事実を改めて感じさせるのだ。
この宇宙種族の額には大きな膨らみがあり、その内部にはクリスタルの様な結晶構造体が収まっているらしい。
ヒューマノイドの額の奥の脳内にはサードアイを司る松果体があるが、その結晶構造体は松果体と繋がっているらしい。
彼らは元々、高みの心を持っており、きっと超能力もある程度有しているのだろう。
だからこそ、クリスタルと融合しようという発想が出来るのだろう。
額の結晶構造体を元々持っている種族だからこそクリスタルとの融合を成し遂げているのか、それとも、クリスタルと融合したからこそ額の結晶構造体を持つ様になったのかは定かではないが、どちらにしても、クリスタルと融合するという発想自体が他の宇宙種族には驚異の事柄である。
因みにこの宇宙種族がクリスタル融合医療を施す時期は、出産後の生まれて数日間のようだ。
その方が身体とクリスタルとの融合が確実に行われるのだそうだ。
この宇宙種族は生まれて直ぐからクリスタルと伴に育ち、クリスタルと伴に一生を生きていくのだ。
《物語に登場する家族(The family featured in the artwork and story)》
・父親:年齢30歳、身長2.5m
・母親:年齢28歳、身長2.4m
・娘:年齢7歳、身長1.2m
※10歳頃まではクリスタルエネルギーは身長にはそれ程影響を与えないが、それ以降はクリスタルエネルギーにより高身長になっていく。
《物語(Story)》
【クリスタル融合医療を伝承してきた宇宙種族(The Space Tribe That Reserved Crystal Fusion Medicine)】
「やあ、お待たせ」
僕は待ち合わせ場所で話している二人に声を掛けた。
「お父さん」
大きな声で笑顔の娘がこちらに振り替える。
「仕事、大丈夫だった?」
妻が娘の顔からこちらへ顔を向けて尋ねる。
「ああ、何とか終わらせたよ、遅くなっちゃってごめんね」
僕は答える。
「問題ないわ、見てみたいアクセサリー店が近くだったから二人で行ってみたの」
妻が笑顔で言う。
「そうか、それなら良かった、じゃあ行こうか」
僕がほっとしながら言うと、娘が笑顔で言う。
「うん、行こう行こう」
今日は午後から家族三人で久し振りにデパートで買い物をする約束をしていた。
でも当初午前中だけだった僕の仕事が急遽、長引いてしまうことになり、妻と娘を待たせてしまうことになったのだ。
僕が仕事を終えるまで二人には暇を潰して待って貰っていたのだ。
僕はなるべく早く仕事を片付けて、待ち合わせ場所に急いだのだ。
僕は左胸のスクリーンモニターにナビゲーションを映して地図を確認しながら、三人でデパートに向かい歩く。
娘が妻と僕の顔を交互に見上げながら、今日友達と遊んだ内容を嬉しそうに話す。
娘は今年から学校に通い始めたばかりだが、仲良くなった友達と遊ぶのが楽しくて仕方がないようだ。
娘が毎日元気に過ごしていて、僕も妻もいつも微笑ましく見守っている。
デパートが見えてきた。
「もうすぐデパートに着くよ」
僕が二人に伝える。
二人は何も答えないが、その瞳は期待に輝いており、彼女達の嬉しそうな心の声が僕の額の結晶構造体に響いている。
妻は『ドレスを買いたいな』
娘は『友達が履いてた靴が可愛かったから私も新しいのが欲しいな』
と考えているようだ。
『仕事が長引いて待たせてしまったから、欲しいものを何でも買ってあげよう』
私はそう考える。
二人は嬉しそうに同時に声を出す。
「あなた、ありがとう」
「お父さん、ありがとう」
そしてデパート入り口に着いた笑顔の三人の前で、自動扉が開く。