ーHare's worldー 晴れ(Hare)が紡ぎ出す絵と物語 宇宙の生命、それらが憧れる地球の女神 魅惑の世界が広がる Arts and stories spun by Hare. Lifeform in the universe, the goddess of the earth that they yearn for, the fascinating world spreads

真実の星ー地球ー(The Star of TruthーEarthー)

真実の星ー地球ー

acrylic,
canvas 33×53×2cm(M10)
2016年



《物語(Story)》

【真実の星ー地球ー(The Star of TruthーEarthー)】

我々は銀河の辺境で蒼く輝く惑星を見つけた。まだ、誰も知らない星。
戦い破れ、逃げ延び、その繰り返しの中で、ワープの亜空間から解除された途端、目の前に顕れた。
亜空間レーダーはこの星だけでなく、この恒星系の存在を把握出来なかった。
我々は何も無い空間にワープアウトする筈だった。しかし、今、目の前には、見たこともない美しい惑星が浮かんでいる。
もう、この惑星の自転にして丸一日も、我々の船団のあらゆる索敵装置を使ってこの惑星を調べているが、惑星の存在自体を把握も出来ない。目の前に在るのに、船は何も無いと言っている。まるでこの美しい惑星が幻想であるかの様に。
今まで宇宙連合にも我々銀河星団にも発見されずにいたのは、辺境過ぎるのとあらゆるレーダーや索敵装置に引っ掛からないからなのだ。
しかし、幻想なんかではない。びっしり並ぶ船団の肉眼で見える隣の船の船殻に、惑星の蒼い光が映っているのだ。光学的に捕らえるだけの機能しかないカメラのモニターにも惑星は映っている。
我々は会議の結果、この星に降下することに決めた。

惑星の輝きは、近づくに連れ、益々煌めきを増していく。ただ蒼く光っているだけではなく、煌めく光の粒が惑星を包み込んでいるのだ。惑星の輪郭が曖昧になる程に光の粒が舞っている。そして、何か心地よい微かな振動を感じる。同時に心地よい僅かな圧迫感も充ちている。だが振動も圧迫もやはり船は感知出来ない。
眼下には海が拡がっている。我々に向けた側の半球には殆ど陸地が無く、小さな島が見えるだけで蒼く輝く海が拡がっている。
どんどん降下していく。一面に輝く蒼い海を包み込む様に、煌めく光の粒が舞う空は、僅かに紫がかった薄い蒼色に輝いている。
海も空も今まで見たことがない美しさである。こんな星は宇宙のどこにも無い。船の指令室にいる仲間は皆、口を開けたまま眼を見開き眼下を見つめている。
誰もが惑星に神々しさを覚えた。今まで神々しいものと教えられてきた大天使さえも偽善と感じられる程に、畏敬の念を放っている。

海は一面に拡がり、指令室のカメラモニターにも我々の肉眼にも、波の模様の輝きが判る程に近づいている。
その時、何かが動いた。海の中で何かが動いたのだ。
仲間の誰かが声を挙げる。皆が何かを捉えている。
カメラモニターも何かの存在を感知し、自動で拡大映像を我々に見せた。
我々は息を呑んだ。そこには、人が映っている。蒼い人が映っている。優雅にそして素早く、その人型は泳いでいる。信じられないことにカメラモニターの解析では、その人は400mの大きさだ。
とその時、人型がこちらを見た気がした。表情は肉眼でもカメラモニターでも未だ見えない。だが、確かにこちらに気付いたという実感があった。思念が送られたのだ。
そして、人型は泳ぐのを止め、我々の降下を見守っている様だった。表情が判る程に近づいた時、人型は微笑んだ。そして思念が送られ、頭の中に人型の心地よい声が響く。
「待っていました。私達はあなた方を歓迎します。」

人型は我々を把握していた。丸一日探っていた時から、いや、ワープアウトする前の亜空間の時から、我々を把握していた。
我々は今、この地球という惑星への滞在を許され、ここで暮らしている。
我々は人型を女神と呼び、崇める存在である。
女神は、他のムーの女神やガイアの神にも我々を紹介し、そして色々なことを教えてくれている。
この地球の真実の意味を。そして我々の宇宙の本当の姿を。我々の本当の意味を。

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