《詩(Poem)》
【闇に添う心(Mind that accompany to darkness)】
風がささやく
霞む地平線を見つめる私に
遥かなる幽玄の草原をなびかせ
風がささやく
私は穏やかな風に囁く
声はそっと拐われ
その弱さに驚き
涙が枯れた目を閉じる
瞳に沁みる潤いに
忘れゆく優しさが沸き上がる
遮る様に瞼を引き上げ
遥かな空を見上げる
蒼さもなく
浮かぶ雲もなく
ただ永遠に輝く灰色
私は見つめ続け
その何もない輝きに
咽を晒す
私は叫ぶ
時の彼方に叫び続ける