ーHare's worldー 晴れ(Hare)が紡ぎ出す絵と物語 宇宙の生命、それらが憧れる地球の女神 魅惑の世界が広がる Arts and stories spun by Hare. Lifeform in the universe, the goddess of the earth that they yearn for, the fascinating world spreads

忘れられた星(Forgotten Star)

acrylic,
canvas 46×27×2cm(M8)
2016年



この絵は、私達の船が生命体の上に着陸する情景を描いています。
空気の流れやエネルギーの流れを視覚的に描いています🌀🌀⚡
そして生命体の本体(山(墓石))の側面には、この人の記憶が浮き出ています。

これは、私自身の心。
決して赦されない私の、赦しを求める心。
そして、また、貴女の心。


この物語は、鉱物生命体を記しています🖋️
同じ種類のパワーストーンでも、方向性は同じであれ、一つ一つ違ったエネルギーを持つ様に、鉱物も私達と同じ様に個性を持つ生命体です。
そんな彼らを書いてみました🖋️

In this story, I’m writing a mineral life form 🖋️
Even with the same type of power stone, they have different energies, even if the direction is the same.
Minerals are also life forms with individuality as we do.
I tried to write them🖋️


《物語(Story)》

【忘れられた星(Forgotten Star)】

『この崖、というか、この山は、変わってるな』
「そうだね、直方体だね。こんな山は見たことない」
『こんな真っ直ぐ立った山なんて俺も初めてさ』
私達は船で直接この山の頂上に着陸し、船外へ出る準備をしながら、こんな会話をした。

7日前に惑星調査機がこの星に生命体反応があると報告した。だが、動いている生命体はないという内容だった。
調査機に判別出来ない程、極小型で生命反応がとても強い生命体か、それともエネルギー生命体か、少なくともヒューマノイドではないと判断された。
そして、私達に調査の指示が下った。

3時間前に、この星系にワープアウトし、この惑星に近づいた。
この惑星はとても変わっていた。青い海はあった。
そして、変わった陸があった。
大陸と言えるものはなく、その代わりに四角柱が無数に生えていた。遠目には大陸の様に見えないこともない程、密集している場所もあり、また、海が開けている場所もあった。そして、自然に出来たものとは想えない程に驚くほど整列して並んでいる場所もあった。
四角柱の高さは海面から3000m以上あった。

私達はあらゆる測定器を使い、この星に居る筈の生命体を捜した。そして確かに僅かだが思念反応を感知した。
どうやら海ではなく四角柱から思念が発せられている様だ。
船のカメラや温度変化探知機、微弱電磁波捕捉機等で四角柱の動く物を捜した。だが見つからなかった。
仕方がない、船ごと大気圏突入し、更に観測を続けた。だが、どこにも生命体はいない。
何故なのだろう。確かに先程は私も思念を感知した。
しかし今はそれも無い。どこに居るのだ。
私達は平面になっている四角柱の先端部に船を着陸させ、船外へ出ることにした。

着陸した四角柱の先端部は480m四方もあった。他の四角柱も皆、同じ様だった。
『さあ、外へ出るぞ』
「ああ、行こう」
船外活動が得意なヒューマノイドの仲間と、思念感知を期待された私の二人が船外に出ることになった。
エアロックを出ながら、先程、船のモニターで見た光景に改めて驚く。余りにも平坦。この山の頂上は驚くほど真っ平らなのだ。そして草木も全く生えていない、とても違和感のある光景。
暫く二人は歩いたが彼の測定器も私も何も感知出来ない。何故だろう。先程の思念は何だったのだろう。

突然に地面が揺れた。上に突き上げられる様に一度揺れ、続いて前後左右にも一度つづ揺れた。
突然のことに二人は脚を踏ん張ったまま固まった。
そして船からの仲間の声が響いた。
『おい、見渡す限りの総ての山が全部同時に揺れたぞ、何なんだ、これは』
「そうなのか」
私は聞き返しながら、山の振動に意識を集中した。山同士が干渉し合っている感じがしたからだ。
そして思念が互いの山から出ているのを感じ取った。
仲間の測定器も感じ取っていた。
そして私には会話が聞こえてきた。
“もう息を殺しているのは耐えられん”
“お前が我慢出来ないから、皆が反応してしまったじゃないか”
と何か無邪気さを伴った声が響いた。
どうやら、山自体が思念を出している。この四角柱が生命体なのだ。
この四角柱は鉱物である。鉱物知的生命体なのだ。
私達が降りてくるのが判り、思念を停止し我慢したそうだ。見つからない様にした訳ではない様で、ただ、遊んでみたらしい。

どう報告したものか。ありのまま母星に伝えるべきなのか。私は悩みながらも、彼らが超能力を持っている訳ではないことに改めて気付き、それなら母星は滅ぼすことは無いだろうと考えた。そして、確かに知的生命体ではあるが、星から出る手段もなく、その気もない種族に何もしないだろうと判断した。

そして私達は、この種族に私達が来た理由を理解して貰い、彼らと会話を楽しんだ。
こんなに大きな鉱物生命体には初めて出逢ったことや、上空からの眺めは壮観であることを伝え、彼らの歴史を大まかに聞き出した。
そして信じ難い事実を知った。
この星は、古代に滅んでしまった彼らの墓場だというのだ。四角柱の一つ一つが墓石なのだと。
今、宇宙を支配する私達七歳の星が生まれるより遥かな昔に繁栄し、そして滅びを感じた彼らは、母星であるこの星に墓石を立て、帰りたい魂を集めたのだそうだ。

私は母星に帰り、ありのままを報告した。
そして七歳の星に、過去の知的生命体を探るという新たな興味をもたらした。
それは、滅び去った未知の超能力種族の遺跡を捜すことへと繋がっていった。

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