acrylic,
canvas 38×46×2cm(F8)
2022年
《物語(Story)》
【猩々緋(しょうじょうひ)の天使(Shoujouhi Angel(Shoujou’s scarlet Angel)[Shoujouhi(Shoujou’s scarlet)=Very brilliant scarlet])】
夕暮れ時も過ぎ、もうすぐ夜になる前の薄暗い時間。
私は町の西に広がる森に入った。
森の入口に足を踏み入れた途端に、外の薄暗さは無くなり、辺りは暗くなった。
この辺りの森の外れは、若い樹々が多く、下生えの植物もより生い茂っている場所だった。それでも森は外とは違う空間なのだと想い知るのを感じた。
暫く進むと、右前方にそこだけポツンと光っているところがあることに気がついた。何だろう、誰かが居るのだろうかと想いながら、私は用心して近づいていった。
光るところまで10m程まで近づいたとき、そこに誰かが横になっているのが見えてきた。森の中でどうしたのだろうと考えながら、私は更に近づいていった。
光の元を目の当たりにした私は目を見張った。
そこには、驚くべきものがいた。
若い樹々の根元の下生えの中に、鮮やかに光る生命体が寝入っていたのだ。
丸くうずくまりながらも腕を投げ出して眠るその姿は、紅く光って額から伸びる彼女自身の大きな頭に照らし出されていた。彼女の脚や腕そして身体の滑らかな肌を艶かしく浮かび上がらせていた。
私はその生命体を知らず知らずの内に“彼女”と表現していた。
彼女は、森の中でも若い樹々が繁る場所で、下生えの植物が多く生い茂る中で、ぼぉっと優しく鮮やかに何とも言えぬ色合いで紅く輝いていた。
“猩々緋の天使”
その様な名が私の心に浮かんだ。
この生命体は天使ではない。そんなことは、この容姿や色彩からも判る。だが、この名が浮かんでくるのだ。いつか何処かで聴いた名が彼女の名だと告げるように。
“猩々緋の天使”
それは、この美しく輝く姿を呼ぶのに何とも相応しい名であった。
《ここで天使と表現する生命体》
私は彼女達を天使と表現しているが、実際は天使ではない。
“真の天使”は人を護り導く存在であり、人一人を一人の天使が護っている。
地球の天使達は西洋人の女性の容姿をしており、彼女達は、ムーの人々、及び地球で輪廻している銀河星団の人々を護っている。
一方、地球に観光ツアーの為に来ている観光客は宇宙の天使に護られている。観光客とは、身体を自身の母星に寝かせた状態でマインドのみを地球に転生させている宇宙種族達のことであり、観光ツアーの間も宇宙の天使が彼らを護っている。
私がここで天使と表現している者達は、“真の天使”と同様に振動数が高い為に通常の者には見えない者達であるが、人を護る存在達ではない。
鮮やかな風変わりな身体を持つ生命体達である。
彼女達は愛おしく美しい存在達なのである。
《Living things expressed as “Angel” here》
I describe them as angels, but they are not actually angels.
“True angel” is an existence that protects and guides people, and an angel protects one person.
The angels on Earth have looking like Western women, and they protect the people of Mu and the people of “The Galaxy Star Clusters” that continue being reincarnation on Earth.
On the other hand, tourists who come to Earth for sightseeing tours are protected by space angels. Tourists are the space tribes that lay their bodies on their own mother stars, send only their minds on Earth. The space angels protect them during sightseeing tours too.
Those whom I refer to here as angels are, those who invisible to ordinary people because of their high wave frequency of mind and body like “true angel”, but they are not protectors.
They are living things with bright and unusual bodies.
They are lovely and beautiful beings.